脳力の見極めと職種選びについて

人材の持つ能力を生かせる職場に配置するというのが適材適所の考え方だ。それを自分自身に取り込むと、職種選びに利用することができるだろう。自分にはどんな仕事が向いているのだろうと悩んでいるのであれば、どんな能力があるのかを探るというのもひとつの手である。とは言っても、そう簡単には自分の能力などは把握しづらいものだ。そこで、まずのめり込んで取り組めるものを探してみるのはどうだろう。好きか嫌いかは別として、時間が経つのも忘れるほどに夢中になれる業務があれば、それは自分に向いていると言えるのではないだろうか。

また、高く評価されるようなことがあれば、そこには自分の才能が生かされているかもしれない。意識はしていなくても、苦労せずに成果を出せるのであれば、そこには何かしらの才能があると考えても良いだろう。そのように自分が得意とするものを見つけるまでは、色んなことにチャレンジするのも一つの手段だ。もちろん、色んなことに取り組んでみるものの、なかなか自分の能力らしきものが見つからないこともあるかもしれない。

しかし、石の上にも3年という言葉にもあるように、能力の芽が出るまでそのくらいの年月はかかるだろう。もちろん時間の流れが早い現代では、その考えは通用しないかもしれないが、ある程度は腰を据えて取り組むことも必要だ。その上で自分の能力を見極めつつ、それを活かせる職種を探すことが大事である。適材適所で働こうとするのであれば、ある程度の時間をかけて自分の能力と向き合い、仕事に励むことが大切ということだ。